プライバシーの実践読了目安:9分

プライベートなメッセージを、誰から守りたいですか?

Layergramで暗号化してからチャットに送ったメッセージは、そのチャットの通知でも秘密の本文が読める状態にはなりません。外側に残るのは、共有した暗号文、リンク、またはカバーメッセージです。アプリのロック、パスフレーズを使うID、有効期限付きメッセージは、ほかの場面でも保護に役立ちます。

暗い背景上で、文字のメッセージ、南京錠、南京錠付きの電話を矢印で結んだ図。

二人だけで共有したい金額

Elenaは同僚のMarcoと提案書を準備しています。顧客から上限予算を内密に聞いており、Marcoは計算のためにその金額を知る必要があります。しかし交渉相手に伝われば、交渉上不利になるかもしれません。Elenaは普段のチャットで送りたいものの、そこに平文では残したくありません。

これは架空の場面ですが、悩みには心当たりがあるでしょう。一つの会話に、会議の時刻と、二人だけが知るべき情報が混在することがあります。両方に同じ保護が必要とは限りません。

ElenaとMarcoは、普段どおり予定を相談しながら、予算の共有にはLayergramを選べます。二人ともアプリをインストールし、自分のIDを作成して交換し、確認します。ElenaはLayergramでメッセージを書き、Marco宛てに暗号化して、その結果をチャットで共有します。Marcoは自分の端末のLayergramで開きます。初めての保護されたメッセージのガイドで、この手順を説明しています。

ここから問いが具体的になります。二人以外の誰かが、その予算を読める場所はどこでしょうか。

通知には何が表示されますか?

Elenaが共有前にLayergramで予算を書いて暗号化していれば、チャットが受け取るのは保護された形式だけです。プレビューにも、暗号文、Layergramのリンク、またはアプリで選んだカバーメッセージが表示されます。秘密の金額が、読める本文としてチャットに渡されることはありません。

会議中、Marcoの電話がテーブルの上にある場面を想像してください。Elenaのメッセージが届き、画面が点灯します。隣の人はプレビューを見られますが、予算は表示されません。見えるのは、Elenaが保護してから実際に共有した内容です。

これが、会話に入る前に内容を暗号化する利点です。秘密の本文は、通知を含めチャットが表示できるものから分離されています。これは、共有前に端末上で暗号化するLayergramの仕組みによるものです。

もちろん、Elenaは後から普通のメッセージや、保護されたメッセージに添える説明文に金額を書き直さないようにする必要があります。書き直すと、新たな平文のコピーができてしまいます。

送信者の名前やほかの会話内容を見せないために、プレビューを隠すことは引き続き有用です。ただし、このメッセージの予算はすでに保護されています。カバーメッセージは一目で分かりにくくすることもできますが、技術的な解析で隠された内容の存在が見つからないと保証するものではありません。

電話が盗まれたらどうなりますか?

Elenaは対応端末でLayergramの生体認証ロックを有効にし、アプリへのアクセスにその確認を加えられます。さらに秘密にしたい会話には、追加のパスフレーズを使うIDを選べます。普段のIDを開いても、もう一方のIDのメッセージまで自動的に読めるようにはなりません。

予算のやり取りに、そのパスフレーズから派生したIDを使い、Marcoがインポートして確認済みだとします。そのIDが有効になっていないとき、Layergramを見る人には普段のIDとその会話が見えても、別のIDが通常の開けるプロフィールとして表示されるわけではありません。

Elenaは正しいパスフレーズで秘密用のIDに戻り、メッセージを読めます。関連データは暗号化されたままで、別のIDが有効になっていない間は、基本のIDからは読めません。Layergramのもっともらしい否認の用途の一つです。

この保護は、秘密にしたいやり取りに対して選ぶ必要があります。例ではElenaがそのIDで予算を送っています。パスフレーズも秘密にしておく必要があります。知っている人は同じIDにアクセスできる可能性があるからです。

電話のパスコードとアプリのロックにも、それぞれ役割があります。もっともらしい否認はIDと会話を分けますが、写真やほかの場所に保存されたコピー、Elenaが読んでいる間に誰かが見た内容を消すものではありません。

いつまで読める状態にしておくべきですか?

Marcoは提案書のために予算を必要としますが、何か月も会話に残す必要はないかもしれません。Layergramでは、Elenaは1回限り閲覧できるメッセージを選ぶか、有効期限を設定できます。受信者が実際に必要とする時間に合わせて、アプリ内で内容を利用できる期間を制限するための選択肢です。

一度だけ確認すればよい連絡と、数日間参照したい情報では、必要な期間が異なります。メッセージ管理ガイドの説明に沿って、Elenaは送信前に選べます。

1回限りの閲覧と有効期限は、読めるメッセージとして本文を無期限に残さないために役立ちます。ただし、撮影済みの写真や、Marcoが読んでいる間に保存したコピーを消すことはできません。相手への信頼は依然として重要です。

この例では、それぞれの機能が別の場面に対応しています。

場面 Layergramが役立つ点
チャットや通知にメッセージが表示される チャットが受け取ったのは暗号文、リンク、またはカバーメッセージで、予算の平文ではない
誰かがアプリを開こうとする 生体認証ロックが有効で、端末が対応していればアクセスを保護する
誰かが普段のIDの会話を見る 秘密用のIDが有効でない間、そのパスフレーズIDのメッセージは基本のIDから読めない
情報が必要なのは短い期間だけ 1回限りの閲覧と有効期限で、アプリ内の利用可能期間を制限できる
受信者がメッセージを読んでいる 画面キャプチャ保護を有効にすると、そのプラットフォームで利用できる防御機能を使う

画面も保護する

MarcoがLayergramで予算を読むときは、画面キャプチャ保護も有効にできます。Androidでは、システムの保護機能を通じてスクリーンショットを防げます。iOS、macOS、Windowsで可能なことは異なり、動作は各プラットフォームの保護機能に依存します。この違いはLayergramのFAQで説明しています。

これはメッセージを開いている間に役立つ保護で、暗号化とアプリロックを補います。ただし、別の電話で撮る写真や、画面を直接見る人までは制御できません。

Marcoがコンピューターの侵害を疑っているなら、その端末で秘密情報のやり取りを続けるのは危険です。その場合は、まず端末の問題に対処する必要があります。

受信者は、金額を別の誰かに伝えることもできます。Layergramのセキュリティページはこうした限界を説明しています。アプリは、連絡先ややり取りの時刻など、通信経路が保持しうるメタデータも消しません。

保護の境界を知ると、できることに合わせて使えます。秘密の本文をチャットに平文で残さず、アプリ内でのアクセスを保護し、利用できる期間を選ぶことです。

どのメッセージから始めればよいですか?

信頼できる相手と、普段のチャットに読める本文で残したくない情報から始められます。Elenaには顧客の予算でした。あなたには仕事上の細部や個人的なことかもしれません。そこから、ロック、パスフレーズを使うID、有効期限を追加するかを選べます。

ElenaとMarcoは、会話をすべて移す必要はありません。予定や下書きは普段どおり送り、二人だけに留めたい情報にLayergramを使えます。

最初は、機密情報を含まない簡単なテストメッセージで構いません。クイックスタートガイドは、双方をID作成から閲覧まで案内します。大切な内容を任せる前に、手順に慣れるための方法です。